日常生活で「若く見えるね〜」なんてお世辞を言ってもらえると有頂天になる単純なわたし。けれどこれは私がアジア人女性だから。でも「若い」って実は仕事現場では困る事がいっぱいであまりうれしくないと思ったことはありませんか? 


 絵日記:若く見えるっていいことなの?

アジア人の女性は一般的に
とても若く見られることが多くあります。

仕事をしていた途上国では
アジア人をあまり見慣れてない事もあってか
私の年齢を勘違いする人がたくさんいました。

仕事先で世間話をしていて「うちの夫が」って言うと「えっ、あなたみたいなお嬢ちゃんがもう結婚しているの?」って えっ、もうじゅうぶんおばさんなのですが、、、

誤解するにもほどがあります。

ちなみに、私は平均的日本人 これまでの海外生活の苦労もたたってか日本で「若く見える」と言われることはほぼありません。

まあ、誤解は誤解のままで
素直に喜べばいいのですが
それがそうもいかないのです。

というのもまだまだ男性優位な風潮が残っているこの国 交渉しないといけない仕事の場面では「若さ」は不利にしかならないので 小娘がなにをって軽くあしらわれると困るし

ということで
こちらもいろいろと「老けて」見える方法を
考えます。

対策1 まずは着るものからスーツを着たり ヒールをはいたり 姿勢も大切 背筋をのばして ヒップをキュッとあげて


対策2 髪をのばしてマダム風に巻き上げる こんなピンひとつで 慣れてくるとけっこう、簡単にあがるよ


対策3 なるだけ落ち着いて余裕をもった話し方をする これ、言うのは簡単だけれど実際にできるかというととても難しいよね 特にテンパってるときって アワアワアワってなるし


対策4 これまでの仕事の経験や実績を会話のなかにぶっ込む 「私が昔なになにしたときは」 日本人が誇る美徳「謙虚さ」なんてかまってられないってことで

そう、こんな私をあえて動物に例えるなら
「昭和」に愛された
そして多分平成生まれは知らない
愛玩は虫類

襟巻きとかげ 虚勢をはりまくりな感じで

さて、こんな私、仕事をやめたら
肩の力がいい感じに抜けてよかったんだけれど
でも一つ困った事が

そう、ヒールをはいてヒップをキュッと上げないので 体の筋肉がだらけまくり

さらに

声を張って仕事をすることがなくなり 発声を気にして口をしっかりと動かすことも少なくなり口の周りの筋肉もたれまくり

もう頑張って「老ける」必要が
なくなったとたんに
顔も体もたるんでくるなんて

ああ、人生ってとっても皮肉


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やっぱり身近にいろいろな年齢の人がいて、日々、見慣れていて初めて何歳なのか予想がつくのだと思います。なかなかアジア人を見慣れていない人だと実際の年齢を想像するのが難しいのだろうなと。

私も日本人やアジア人のほうがその他の人種の人たちより年齢予想が当たる確率が高いのかもしれません。でも、そもそもこちらではあまり人に年齢を聞かないので私の予想が正しいのかどうかはわからないのですが、、、

ただ絶対自分より年上だと思っていた同僚や仕事先の人が自分よりはるかに年下だと知る機会があると、あまりの衝撃にうろたえることになります。そしてうらやましいなと思ってしまう自分がいるのも事実。

私の友人のアジア人の女性たちは実年齢よりも若くみられてしまうことでそれぞれに苦労していました。

 職場で自信を持って仕事をするために

さて職場でしっかりやっていくには「年齢よりも老けてみえること」も役にはたつかもしれませんが、それでもそれは外見だけのこと。それ以外にも言葉も文化も違う職場環境で軽くみられないようにそれなりにやっていくためにはできることがあるのかもしれません。

今となってみてはうまくできなかったなと思う事もいっぱいあるので、私自身の反省をこめていくつか書いてみたいと思います。

冷静さを保つ

私の限られた経験のなかの勝手な感じ方なのですが、みんな全体的にとてもフレンドリーだし普通に仕事をしている分にはあまり文化の違いも感じず問題はないと思います。

でも問題が生じたとき、意見があわなかったとき、みんながいっぱいいっぱいでストレスがたまっているときなど表現がとても直接的になります。言い争いや怒鳴り合いもあります。

とりあえず相手のペースにつられて頭に血がのぼったら負け。相手が怒鳴っていても落ち着いて冷静に自分の言いたいことをきっちりと伝えないとと思っていました。難しいけれど。

でもこういうのってみんな見ていないようで見ています。頭に血がのぼっている最中に冷静になるのは本当に難しいですが頑張ってみましょう。

自分をほめる

自分の国でない環境で働くのはとても大変。毎日、落ち込むことばかりです。なんでできないんだろうとか、もうちょっとうまくできたのにってことばかり考えているとどんどん自信もなくなってきます。

どんどん自信がなくなってくると、それが態度や言葉、表情にもでてきます。少しでも弱みをみせるとますます軽んじられ、そうするとますます出来なくなるという悪循環にもはまります。

なので、どんなにうまくいかない日でも、そして落ち込んだ日は特に一生懸命自分をほめましょう。だれも聞いていないので、少々変なことでもいいのです。

「私はえらい」「私は頑張っている」って繰り返すのもいいかもしれません。

味方をつくる

どんな状況でもうまくできなくても一生懸命やっているとそれを見ていてくれる人はいます。また自分の母国ではない環境で働く大変さを分かってくれている人もいます。

そんな上司や同僚は本当に困ったときに相談できる駆け込み寺です。仕事をしている中で味方になってくれそうな人を職場で見つけてみましょう。

何かあったときの実質的なそして精神的な支えになってくれるかもしれません。

仕事で使う言葉をしっかり学ぶ

そしてやっぱり仕事で使う言葉はとても大切。仕事をしていると勉強する時間がとれず、私もそれを言い訳に結局ちゃんとできませんでしたが、もうちょっとちゃんと勉強ができたらよかったなと思います。

また仕事では英語やフランス語、スペイン語といった言葉でも、それ以外に同僚や現地の人が話す言葉があればそれも少し覚えてみるのもいいかもしれません。人間関係を作るとてもいいコミュニケーションツールになるかなって思います。

最後に再び服装の話に戻りますが、職場では仕事や部署が変わって自分の評価がある程度定まるまではけっこうきっちりとした服装をするようにしていました。

やっぱり見た目の印象っていうのもあると思うので。その後は、だんだん楽な服装に変わっていったけれど。

 きっちりした服装で出かけた方がいい場所

さて、仕事の場面はもちろんのこと実年齢よりも若く見られてやりにくいなと思う場所は他にもあります。これまでの経験できっちりした服装のほうがいいなと思うところを書いてみたいと思います。

銀行

まずは銀行。フランスで生活を始めたときに言葉が出来ない事もあって、いろいろな手続き関係で嫌な目にあうことがいろいろとありました。

先輩の日本人女性に「銀行に行くときはきちっとした格好で行った方がいいよ。嫌な目にあう確率が下がるから」といったアドバイスをもらい、それから実践しています。

もしかしたら相手は私の格好で態度を変えているわけではないのかもしれないけれど、自分がきちんとした格好をしていると気が大きくなれるかな。

不動産屋

私の勝手な思い込みかもしれませんが不動産屋さんは家を貸すときや売るときにそれなりに借り手や買い手を値踏みしていると思います。

もちろん相手もプロ、それで仕事内容が変わるとは思わないけれどただでさえ外国人女性、軽く見られがちなことも多いので、自分の要望や要求をしっかり伝えて通すこと、スムーズなコミュニケーションを考えると見かけの「ハッタリ」も必要かもしれません。

役所や入国審査

滞在許可証、免許証などで訪れる役所関係。欲しい許可証を出してもらえなければこっちが困るので力関係は絶対に相手が上です。

今はもう改善されたのかも知れませんが、フランスで学生だったころ本当に滞在許可証の更新が憂鬱でした。

3時間くらい並んで窓口にたどり着いても担当者の気分次第で許可証が出ない事があって、友人同士で書類の再確認をしあったりいろいろと対策を考えました。

その中の一つがやっぱり服装。相手も人間、印象で影響を受けることもあるでしょう。

さらに学生ビザや就労ビザでの入国審査も相手に絶対の決定権があるのは一緒です。

昔々、日本で働いていたころ、長期の出張でアメリカに入国するときに「できればスーツで、そうでなくてもそこそこちゃんとした服装で」と言われていました。

ほんのたまに入国できずに帰ってくる同僚がいたのでそこから得た知恵なのかもしれません。

それ以外にも自分がきちっと話をしないといけない場所や、きちんと扱ってもらいたい場所にでかけるときは、それなりに落ち着いた年齢にみえる服装をするようにしています。やっぱりちょっと効果があるように思うよ。

ということで老けて見せることはそこそこ出来るようになったわけですが、まさに老けてみせる必要もないほどそこそこ年齢をかさねた今、そして仕事を止めた今、私をみせる相手は夫のみ。なのでできることなら少しでも若く見せたい! 

けれどもちろん若くみせるのは老けてみせるよりもはるかに大変。そのことを思い知る毎日なのです。

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