海外生活も長くなり日本の外での生活にすっかり慣れたつもりでいても、やっぱりお正月は日本に帰りたいなといつも思います。今日は夫との噛み合わないお正月の一コマを、そして海外で年越しをする時、私が日本風のお正月を楽しむために準備していることをご紹介したいと思います。
アメリカに住んでいたって
お正月気分をしっかりと味わいたいのです。

なので、毎年つくるのが「お雑煮」

関西出身の私の基本のお雑煮は 白味噌に小芋や大根、人参といったお野菜 さらにお餅はゆでた丸もちです

全ての材料をちゃんと揃えるのは無理でも
なんとか白味噌とお餅を買って
適当な野菜と一緒に作っています。

さて、お正月 「なにこれ?」「お雑煮」「おいしいよ」

さっそく食べてみた夫

 「ちょっと無理」

そもそも大根を煮たものが嫌いな夫
さらに白味噌がダメだったようで

いいもん、一人で食べるから ということでお正月の「ひとり雑煮」が定着した我が家
ちょっと虚しいですが
それでも少しはお正月気分が味わえるので
それはそれでいいのです。

でも最大の問題は

せっかく見つけて買ってきた白味噌「お正月以外に使うことができないんだけど」 「嫌いだからよろしく!」

みなさん、白味噌って余りません?
そして余った白味噌って
どうしてます?

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実は日本でも白味噌ってお雑煮の時にしか使わなくて持て余していたのですが、それでも普通のこうじ味噌にちょっと混ぜてお味噌汁にして使い切っていました。

しかし夫と結婚したことで汁物はお味噌汁でなく韓国のミヨック(わかめスープ)やテンジャンチゲ(韓国味噌スープ)にすることが多くなったので、甘口の白味噌の出番は全くなくなってしまいました。

そうするとお正月に一度使っただけで白味噌の賞味期限が切れてしまうことになるのですが、それでもやっぱり子どもの頃に食べていた白味噌のお雑煮を食べたいので買ってしまうのです。そうしないとお正月が来た感じがしないので。

さて、海外で生活をしていると「三が日」の概念がありません。1月2日からほぼ全てが通常営業になってしまい仕事も始まります。

また家族で集まってみんなでディナーを楽しんでという時間は一週間前のクリスマスにすでに終わってしまっているので、日本と比べるとなかなかあっさりとしたお正月となります。

そんな海外の状況の中、いかに日本のお正月の雰囲気を楽しもうかと私が試している方法が色々とあるのですが、今日はそれらを少しご紹介してみたいと思います。

アメリカのお正月を日本風に過ごすには

年末に日系のスーパーへ出かけお正月準備気分を味わう

「お正月」といえばもちろん「三が日」の雰囲気もあるのですが、元日数日前から始まる「お正月の準備」も含めて「お正月」ではないでしょうか。

日本で生活をしていると、クリスマスが終わるとすぐにデパートの飾り付けや音楽もお正月のものになりますし、スーパーやデパ地下もお正月用の商品がずらりと並びます。

何を買わなくてもそんなスーパーやデパートを歩くだけで自然とお正月気分が高まってきます。

さてそんな気分を味わいたいがために年末に私が出かける場所があります。それがアメリカにある大型の日系スーパー

日系のスーパーといえばミツワ、トーキョーセントラル(マルカイ)、ニジヤなどがあるかと思うのですが、もしその中のどれかに立ち寄れる機会があれば、お正月前にちょっと足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。

私たちの場合、夫のお母さんや兄弟がニュージャージに住んでいるので、クリスマスには必ず出かけるようにしているのですが、その際にはニュージャージにある大型日系スーパー「ミツワ」にも足を伸ばします。

ワシントンDCには韓国系スーパーがあり日本の製品やアジアの野菜も豊富です。通常はここで必要なものはほとんど揃うので、普段、義母の家に遊びに行ってもミツワに足を伸ばすことはほとんどないのですが、このクリスマスシーズンには必ず立ち寄ることに。

というのも何が買いたいというわけではないのですが、なんとなくお正月の雰囲気が味わいたいので。

もちろん店舗はお正月の飾り付けがされていて小さな鏡餅に加えて金時人参、黒豆といったおせちの材料も売られていてワクワクしてきます。

通常は私はここで白味噌を手に入れ、さらにせっかくのお正月だからと高級和菓子を買ってみたりもします。

しかし何も買わなくても出かけるだけで十分、年末のお正月準備の雰囲気を味わうことができるので、もしそれほど遠くないならお正月近くに出かけてみるのはいかがでしょうか。

お正月の飾りになりそうなものを用意する

日本一時帰国の際にちりめん細工や紙細工の置物を

もしお正月前後に日本へ一時帰国することがあればお正月関連の置物を買って滞在先へ持って帰り、翌年からのお正月にご自宅で飾ればグッとお正月感が増すのではないでしょうか。

獅子舞や鏡餅、干支の置物など、もちろん陶器でもいいのですが、飛行機で持ち帰ると割れてしまうかもしれないので、ちりめん細工や紙細工のものを探してみると、持ち帰るときに軽くてまた壊れることもなくおすすめです。

またこういう置物は気に入ったものをいくつか揃えると、その後、何年も使い続けることができます。購入するときは少しもったいない気もするのですが、買ってみても損はないように思います。

またしめ縄は色々なデザインもありとても素敵ですが、植物の実が付いているものなどは滞在国の検疫で引っかかるかもしれないので注意が必要です。

千代紙で鶴を作って飾る

ちりめん細工や紙細工の飾りを飾るほどではないけれど、それでも少し和風の気分を楽しみたいというのであれば、簡単に千代紙を使ってみてはどうでしょう。

違う図柄の千代紙で鶴を5羽ほど折って飾ってみるだけでも、グッとお正月感や「和」の感じが高まります。

千代紙の大きさを変えて数羽飾ってみると、もう立派なデコレーションです。

一度折ってしまうと、お正月が終わると空気を抜いて折り戻しておいて何年も使い続けることができます。

生花を「いけばな」風に飾る

お正月の飾りは一度購入してしまうとお正月前に出してきて飾るだけなのであまり手間もかかりません。さらにもう少し華やかにしたいなと思われるのであれば、近所の花屋さんで日本のお正月に飾る花に近いものを揃えて、お正月の花を活けてみるのはどうでしょう。

剣山やオアシスと日常使いの浅いお皿を用意して

日本から本格的ないけばなの水盤を持って帰ってこれればいいですが、重いし割れる可能性もあります。なので、日本帰国の際に簡単に剣山だけ持って帰ってくるという手もあります。

そして自宅にある比較的浅いお皿などを水盤に見立てて剣山を置き、自由に楽しく、そしてお正月らしく華やかに花を活けて部屋に置くと、家が華やぎグッとお正月らしくなります。

また剣山もないしわざわざ買うのもということであればオアシスを使って大胆にフラワーアレンジメントを楽しみましょう。オアシスならアマゾンなどでも簡単に手に入りますよ。

造花の若松にアメリカで手に入る生花を合わせて

お花のアレンジメントですが若松や南天などがあるとグッとお正月のお花らしくなるのですが、これらを海外で手に入れるのはなかなか大変です。

なので若松や南天といったようなものだけは作り物を日本のクラフトショップで購入し、それに海外で簡単に手に入る生花を合わせて飾り付けるという方法はどうでしょう。

菊は海外でも比較的簡単に手に入りますし、バンブープラントを使って面白く楽しんでもいいかもしれません。

また日本へ一時帰国した際に生け花用の水引といったお正月っぽい飾りをを買っておいてもいいかもしれません。

これまでお花を活けたことのない方からできるかなと思っておられる方も大丈夫。「お正月」「生け花」でググってみると色々な画像が出てくるので、見よう見まねで好きなように飾ってみるのも楽しいと思います。

また、お正月風の生け花でなくても洋風のお花でも自分風に好きなように飾り付けて置くだけで、お正月がちょっと特別な日の感じになるのでいいかなと思います。

念の為、うちのようにネコのいるご家庭はネコが間違って食べてしまうと毒になる花もたくさんあるのでご注意を。

大晦日に日本のテレビ番組を楽しみたい

さて大晦日から元日にかけてといえば、子どもの頃は大掃除をして年越しそばを食べてNHKの紅白歌合戦を観るという流れでした。

そんなこともあって紅白歌合戦を観ると「ああ、大晦日だな〜、お正月だな〜」という気分になります。

なので出演歌手がほとんど分からなくなってもただただお正月気分を味わうために紅白を観たくなるのです。

ではどうやってアメリカで年末番組を日本にいるように観ましょうか?

今年の年越し番組をで日本時間に合わせて観る

さてアメリカで紅白を見ようと思うと王道は「テレビジャパン」という日本語チャンネルに加入すること。私もバージニアに住んでいるときに加入していました。

この「テレビジャパン」なら紅白歌合戦は日本と同時放送で観ることができます。

また、途上国に住んでいた時や今現在は日本の実家にSlingboxという機器と私用のレコーダーを置いてもらって実家で受信する日本の番組をライブや録画でインターネットを通して観ています。

ということでその年の紅白をライブで観ることはできるのですが、アメリカで観るとなると一つ問題が。

というのもアメリカは日本よりも時間が遅れてやってくるので、ライブで観るとなると紅白は東海岸なら大晦日の朝、午前5時からの放送となってしまいます。

大晦日は朝から忙しいし、朝から観る紅白になんの趣もありません。ということで、オススメは録画をして日本で紅白が始まるのと全くおなじ時間の夕方に見始めること。

もちろん「ゆく年くる年」の録画もお忘れなく。「ゴーン」とお寺の鐘を聞いて新年を迎えることができます。

昨年の紅白を1年遅れで観る

さて年末にどうして年越し番組を観たいのでしょう。私の場合、番組の内容よりもやっぱり年末の雰囲気を味わいたいというのが一番の理由のような気がします。

実際問題、今年の「紅白」でも去年の紅白でもいつの紅白でもいいのです。「ゆく年くる年」も同じこと。

なので同じ年の年越し番組を観ることができるようなテレビシステムがなかった頃は、実家で年末の年越し番組を録画しておいてもらって、翌年の年末に1年遅れで観ていました。

また実家でうまく録画ができなかった年などは、1度すでに観たかなり昔に送ってもらった紅白のDVDを再度、つけていたりもしました。くどいようですが欲しいのは雰囲気だけなので、結局、なんでもいいのです。

「紅白」が点いているだけでも十分、お正月気分は盛り上がりますがいかがでしょう。もちろん「紅白」に限らず「がき使」でもいいのですが。

お正月が登場する邦画をDVDで観る

最後に日本の年越し番組にご興味のない方、でも日本の雰囲気を味わい会いたい方はお正月が登場する邦画を観るのはいかがでしょう。

実際のところ、私の中での年越し映画の筆頭は「恋人たちの予感(When Harry met Sally)」なのですがこれはアメリカ映画。ここでは日本のお正月をという話なので、あえて邦画でいきたいと思います。

私をスキーに連れてって

もう古くてすみません。1987年の三上博史と原田知世の映画です。まさにバブルの香りとユーミンの曲がたっぷりのスキー映画なのですが、自分の青春時代とも合わさって大好きなのでたまに観たくなります。そしてせっかく観るならお正月に。

というのもこの中で原田知世に会うために三上博史が5時間かけて万座から志賀高原へ車を走らせるという場面があるのですが、これが年越しとユーミンの「A Happy New Year」の音楽とうまく合わさっています。

バブル期をご存知の方は懐かしく、またお若い方たちは「おかしな時代もあったもんだ」ってことで一度、ご覧になってみてはいかがでしょう。

THE 有頂天ホテル

お正月にバブルの甘ったるいのはちょっとという方には三谷幸喜のコメディ「THE 有頂天ホテル」はいかがでしょう。 

2006年の映画で、役所広司主演ですが、香取慎吾から松たか子、佐藤浩市、篠原涼子といろんな人が次々と登場し、役所広司が演じる支配人の働くホテルで年越しに起こるドタバタをおもしろおかしく描いています。

とりあえず出演者が豪華ですし、ガチャガチャと小さなストーリーが散りばめられていて飽きません。

そして最後は大円団で年越しを終えるので、楽しいお正月の気分にはぴったりです。

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さてこれまで色々と書いてきましたが、いかがでしょう。なんとなく年越しの気分になってきましたか?

ちなみにうちの韓国系アメリカ人の夫、韓国は旧暦でお正月をお祝いをするし、アメリカでもお正月はそれほど重要ではないので、お正月は全く日本風で押し通していますが、あまり気にならないようです。

ということで今年も日本風で新年を迎えたいと思います。皆様も良いお年を!