日本一時帰国の際に利用する飛行機で邦画を見るのを楽しみにしています。すでに日本で話題になっている作品を見つけると嬉しくなりますし、全く知らなかった掘り出し物の作品に出会うこともあります。今日は今回の一時帰国の飛行機で見た映画作品についてネタバレしない範囲で感想を書いてみたいと思います。
アメリカから日本へのキャセイパシフィック便
邦画と一緒にみたのが
HuluとHBO Asiaの共同製作ドラマ
「ミス・シャーロック」

日本版・女性版のシャーロックホームズ ホームズを竹内結子がワトソンを貫地谷しほりが演じています

ありえない設定と思いましたが
サスペンスが好きなので観ました

2時間ドラマ好き、刑事ドラマ好きの
私からすると
話の謎解きはそこそこで
あまりひねりはありませんが
それでもかなり楽しめます

なので日本到着まで2話ほど楽しみました 「次のエピソードっと」

さて今度は日本からワシントンへの帰り道
飛行機に乗り込み出発を待ちながら
「ミス・シャーロック3話」を楽しみます

でも、1時間経っても飛行機は飛びません

そして「3話」の謎解きもそろそろ始まろうという頃「この飛行機はエンジン故障のためキャンセルになりました」「日本へ入国して荷物を受け取ってください」「えっ」

まさかの飛行機キャンセルで
飛行機から追い出されることに

え〜、このドラマ、今からいいところなのに 謎解きが始まるのに 犯人は誰なのよ〜

後ろ髪を引かれながら降機
でもここではまだ事態の深刻さが
わかっていませんでした

まあ、次の代替機で続きを見ればいいや

でも
チェックインカウンターで調べてもらいましたが
結局キャセイパシフィックで代替機が
見つからず

日本航空でロサンゼルス
そしてユナイテッド航空でワシントンへ

あ〜、大嫌いなロサンゼルス乗り換え 勘弁してよ そして私の香港空港でのショッピング・マッサージ計画はどうなるの?

悲しい、悲しすぎる、、、
でも問題はそこではないんです
問題は、、、

日本航空 なかなかの邦画・日本ドラマのコレクションです しかし「ミス・シャーロック」がない!

っで、犯人は誰だったのよ〜
すっごいイライラする〜


Bar-border-F

観ていたドラマを最後まで終えることができなくてすごく欲求不満です。しかも竹内結子がシャーロックで貫地谷しほりがワトソンっていう設定にだんだんハマってきていてかなり面白くなってきていたのに、、、でもHuluに入ってみるほどでもないし、、、

さて今回、長時間機内に閉じ込められた上での飛行機のキャンセル。散々ゴネた上でロサンゼルスまでの飛行機をユナイテッドから日本航空に変えてもらったので、それでもロサンゼルスまではよかったのです。

でもロサンゼルスからのユナイテッド航空は自分の持っているデバイスでしか映画を観ることができません。でもそんなつもりがなかったのでイヤホンも用意していませんでした。

ということで映画を観ることもできずがっかりでした。

そんなこんながありましたが、キャセイパシフィック航空と日本航空で結局、邦画を6作品観ました。これらの6作品をレビューさせてください。

ちなみに「ピンクの猫の足跡」は5点満点中の私の本当に勝手な評価です。

万引き家族 

見終わってすぐの感想は、さすがカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し、さらにアカデミー賞にもノミネートされるだけのことはあるなということ。素晴らしい作品でした。

この映画、見る人の心をざわつかせます。というのもいろんな思いが色々と自然に湧き出てくるから。

何が正しくて何が間違っているのか、家族とはなんなのか、子供を育てるというのはどういうことなのか、規則や法律とはなんなのか、考えることがいっぱいで見終わった後には気持ちがぐちゃぐちゃになります。

さらに樹木希林や柄本明といった老人の優しさが身に沁みる映画でもあり、昔は家庭や地域にこんなおじいちゃん、おばあちゃんがいたなととても懐かしい気持ちにもさせてくれます。

もちろん家族を演じた安藤サクラやリリーフランキー、樹木希林といった役者のうまさは圧巻で今更いうまでもありませんが、予想以上の松岡茉優、さらに子どもたち二人も負けない演技で見応え充分でした。

ハッピーエンドでない最後にとても胸が痛みますが、このエンディングが物語に現実味を加えています。

日本では同時期に父親による児童虐待で十歳の女の子がなくなったニュースが流れていて、この児童虐待の問題がいかに根深いかを思い知らされます。

飛行機の中でいろいろな邦画を見ましたが、その中で見るべきものを一本だけ選べと言われるならば、私はこの映画を選びたいなと思います。 

カメラを止めるな 

最初は本当に学生サークルが作成したような内容の話がだらだらと続き、しかも私が好きではないゾンビ映画。脱落寸前でしたが、あまりにもヒットした映画だったので我慢して見続けました。

これ、前評判がなかったら絶対脱落していました。それくらい始まりのクオリティーは低いです。

けれどここで終わらないのがこの映画の良いところ。見終わった後には「見てよかった、面白かった、っていうか好きかも」って気持ちになりました。

また何かを作るということの大変さ、楽しさがひしひしと伝わってくる映画で、見た後、気持ちのいい清々しさを感じることができます。

また演じられた俳優さんもそれぞれに個性があって前半と後半部分のどんでん返しの違いをきれいに演じ分けています。

一度ご覧になられるとこの映画がヒットをした理由がわかるのではないかと思います。

検察側の罪人 

この映画が封切られる前に日本でも宣伝がいっぱいされていて、私が好きな検察や弁護士ものということで見たいなと思っていました。

なので飛行機でこの映画を見つけてとても嬉しく、見る前の期待感は本当に高かったのですが、実際に見てみると正直なところかなりがっかりしました。

話の内容はしっかりとしていて、役者さんも頑張っていたと思います。

でも映画を楽しめなかった理由として思い当たるのは、私が主要キャストの気持ちの動きについていけなかったことにあるのだろうと思います。

映画内であるショックな出来事が起こり見ている私も動揺するのだけれど、私個人がそこから感じる実際の気持ちの振れ幅よりも、登場人物の感情の振り幅が大きすぎてついていけないのです。

「なんでそんな風に思って、こんなことになってしまうの? わかんない」っていう感情です。
映画という限られた時間の中では、どうして登場人物の感情がこのように振り切ってしまうのかが丁寧に描かれていないのは仕方がないかと思うのですが、そのせいで映画を見ていても現実感がありませんでした。

脚本の問題なのでしょうか? 有名作家、雫井脩介原作のベストセラーのようなので原作を読んでみたいところです。

食べる女 

見る前はそこそこの興味で見ようか見まいか考えました。

というのも女性主人公が多く出てきて穏やかな映画はこれまでも色々とありましたが、それぞれ独特の雰囲気があって、しっくりハマる時と、「いけてるでしょ、女性のみなさん、こういうの好きでしょ」という雰囲気が鼻につく時があり、これは「もしかして鼻につく系」なんて思っていたので。

でも結局のところ、予想以上にグッときて見てよかったと思いました。そしてそれはシャーロット・ケイト・フォックスの役に私が思った以上に感情移入してしまったから。

私の海外生活が長いせいもあるからだとはわかっているのですが、自分の母国ではない国で苦労する彼女の生活に心が鷲掴みにされてしまいました。

もちろんシャーロット・ケイト・フォックス以外のそれぞれの登場人物にそれぞれのストーリーがあります。

なので映画を見ている女性の方はそれぞれに共感する人物が出てくるかもしれません。そうしてハマると面白い映画だと思います。

そして登場する食べ物は本当に美味しそうなのであまりお腹が減った状態でみないほうがいいかもしれません。

まずい機内食が出てくる飛行機の中で見るのには少しつらい映画でしょうか(笑)

億男 

パーティーの描写から始まる映画の始まりはほんの少し退屈ですが、ここを乗り切ると映画の世界に一気に引きずり込まれます。

というのも出てくる億万長者が本当に面白く、さらに現実味もなく「なんじゃこりゃ」と思っている間に物語がどんどん進んでいきます。

またこの億万長者を演じている役者さんたちの演技が面白く、主役の佐藤健が絶望的になればなるほど面白くなってきます。

この映画の問題点と言えば、途中でカンのいい人ならオチが見えてきますし、映画の言いたいこともわかってしまうこと。

それでも佐藤健と高橋一生のモロッコ旅は自分の青春時代を思い起こさせてくれてほろ苦く懐かしい気持ちになります。

ありふれたそして普遍的なテーマを貫いた映画ですが、芸達者な役者たちとモロッコの美しい情景で勢いで最後まで持っていき、見るものを清々しい気持ちにする作品なのではと思います。

旅猫リポート 

福士蒼汰ファンと猫好きの人のためにあるような映画です。

最近の邦画にありがちな話の筋にはがっかりで、あまり心を動かされることもなく見終わったのは、年をとった私の心が擦れてしまっているからでしょうか。

もちろんそれぞれの出来事はドラマチックで感情を揺さぶるようにできているのですが、どれも予測可能で、さらに「悲しいだろ、かわいそうだろ、泣けるだろ」という感情の押し付けに逆に冷めてしまいました。

ただ、登場する猫たちは本当に可愛いですし、主人公と猫との交流はほのぼのして心が癒されます。

また福士蒼汰も薄幸の青年を好演しているので、福士蒼汰が好きな方、そして可愛い猫の姿を楽しみたい方には良い映画だと思います。

いかがでしたでしょうか。いろいろと本当に勝手な意見をいろいろと書いてきましたが、やっぱり飛行機という閉ざされた空間でみる邦画は最高です! もし気になる映画があればよろしければご覧になってください。