夫はアメリカ軍で20数年働いていました。私は夫と結婚したことでいままで全く知らない軍人の世界をかいまみることになったのですが、驚くことがいっぱいありました。軍の階級もその一つ。今日は有名なアメリカ映画の登場人物の階級とともに、基地内の様子も少しお届けしたいと思います。
そもそもアメリカ人と結婚するなんて
思ってもいなかったので

自分の人生のなかでアメリカ軍基地の中に
入る事があるとは思ってもみませんでした。

夫と結婚してまずしたことは「軍人の配偶者」用の身分証明書をつくること

夫の職場は基地の外だったのですが
私は基地内の病院を利用していたので

この身分証明書を提示して基地内へ入ります。

この証明書、他に提示を求められるのが

基地内のショッピングセンターでお買い物をするとき 「IDを見せてもらえますか」「はい、どうぞ」 基地内での買い物には税金がかからないので証明書の提示を求められるのです。

さて夫がたまに基地内に用事があって
交通の便が悪いので
私が車で送って行くことがありました。

「用事が終わるまでショッピングセンターで待っていてくれる?」「いいよ。服でもみているから」

基地の規模にもよるのですが
私が時間つぶしをしていたところは
品揃えがなかなか豊富で楽しいものです。

夫が用事を終えて
ショッピングセンターまでやってきたので
一緒に「さあ、帰ろうか」と

そこで一緒に駐車場へむかったのですが

私が車を止めている場所を見て 「ギャ〜 なんてとこに車とめているの?」と夫が大騒ぎ

さて、話を1時間前にもどしましょう。

ショッピングセンターで駐車スペースを探していた私 どこも車でいっぱいです。「あっ、こんなベストスポットが空いている!」となにも考えずに駐車しました。

そして1時間後

「ここを見てみな。星が4つ描かれているでしょ」「これは服に星が4つついているとてもえらい「大将」しか止めてはいけない場所」

うちの夫、まあそこそこえらいです。
でも「大将」はこの基地のトップ

私なんぞが車を止めることのできる
場所ではないのです

そんなこと全然しらなかったもん。そもそも「星」ってなによ「星」って???

結婚前も結婚後もあまり夫の軍生活に
関心をはらってこなかったわたし

軍の階級なんて全然しりませんでした。

「無知ほど恐ろしい物はない」と嘆く夫にせかされてその場をあわてて立ち去ったのでした。

そのあと、軍の階級の説明を受け
私が青ざめたのは言うまでもありません。

再度、くりかえしますが
無知ほど恐ろしい物はないのです。


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付き合っているときも結婚してからも一緒に住んでいなかったこともあって、そして夫の職業があまりにも私の知らない世界だったこともあって、あまり興味も持たないまま、そして知る努力をしないまま生活してきました。

今も実は知らない事がいっぱいあって、今回このブログを書いていて学んだ事もいっぱいありました。ほんとはダメだよね、ちゃんと理解をする努力をしないと。

でも夫も私が働いていたとき、いったい何をしていたのかをはっきり分かっていたかというと微妙なところなのでお互い様かなとも。 

では、今回私が学んだアメリカ軍について少しご紹介したいと思います。

 アメリカ軍の階級

アメリカ軍の構成

通常アメリカ軍や米軍と呼ばれていますが、その内部は陸軍(Army)、海軍(Navy)、空軍(Air Force)、海兵隊(Marine Corps)、湾岸警備隊(Coast Guard)の5種から成り立っています。

陸軍、海軍、空軍、海兵隊は国防総省(ペンタゴン)に湾岸警備隊は国土安全保障省に属していて、軍の最高司令官はアメリカ大統領。

実際の軍の機能としては陸軍、海軍、空軍、海兵隊が合同で統合軍を編成しており、6地域(北米、中南米、アジア・太平洋、中東、アフリカ、ヨーロッパ)と4機能(特殊作戦、戦略、輸送、サイバー)の10部門に分かれて活動しています。

また有事には議会や大統領の命令によって湾岸警備隊は国防総省の管轄下にはいり海軍と一緒に動くことになります。

そして、この軍組織には士官、准士官、下士官という階級があり、それぞれがさらに細かく分かれているのですが、ここではアメリカの著名人や映画の登場人物とともに簡単にご紹介したいと思います。

士官とアメリカ映画

士官には下から3つの尉官(少尉、中尉、大尉)3つの佐官(少佐、中佐、大佐)4つの将官(准将、少将、中将、大将)があり、あわせて10の階級に分かれています。

カーター元大統領は海軍大尉、ブッシュ(父)元大統領は海軍中尉、ブッシュ(子)元大統領は空軍中尉でした。

また最近、北朝鮮との話題でテレビによく出ているマイク・ポンペオ国務長官は陸軍大尉、また最近亡くなったとても有名なジョン・マケイン上院議員は海軍大佐でした。

さらにアメリカ映画の登場人物を使ってもう少しイメージを膨らませるならば、例えば:
  • 「愛と青春の旅立ち」 リチャード・ギア 士官候補生から海軍少尉  
  • 「トップガン」 トム・クルーズ 海軍大尉
  • 「G.I.ジェーン」 デミ・ムーア 海軍大尉
  • 「プライベート・ライアン」 トム・ハンクス 陸軍大尉
  • 「インディペンデンスディ」 ウィル・スミス 海兵隊大尉
  • 「セント・オブ・ウーマン」 アル・パチーノ 陸軍中佐
  • 「戦火の勇気」 デンゼル・ワシントン 陸軍中佐
  • 「ア・フュー・グッドメン」 ジャック・ニコルソン 海兵隊大佐
となります。古い映画ばかりでごめんなさい。最近の映画で軍人を扱ったものがあまり思いつかなかったのだけれど、最近はそういった映画もあまりなくなったのでしょうか。

准士官・下士官・兵

士官の下に位置する准士官は通常5階級あり特別な技能の専門職です。空軍にはこの階級は廃止されてなく、海軍には5つのうちの一番下の階級が湾岸警備隊では一番上と下の階級がありません。

准士官の下にはさらに下士官という階級があり伍長、軍曹、曹長、兵曹と軍によって少しずつ呼ばれ方が異なっています。さらに二等兵、一等兵、上等兵の兵士とあわせて9階級に分かれています。

兵士の肩書きは英語でプライベート(Private)というので、日本でもヒットしたハリウッド映画「プライベート・ライアン」は「兵士ライアン」といったところでしょうか。

アメリカ軍の「スター」とは

アメリカ軍のまさに「スター」、トップの階級「将官」は准将、少将、中将、大将と4つに分かれていて制服には「星」のバッジがつき、その数が1から4つまで増えていきます。

なので4つ星の「大将」はそのなかでもトップ中のトップの階級。アメリカ軍すべてのなかでも50人くらいしかいないそうです。

有名どころではトランプ政権の現在の大統領主席補佐官ジョン・ケリー、またジェームズ・マティス国防長官も元海兵隊大将です。またブッシュ政権での国務大臣だったコリン・パウエルも陸軍大将でした。

絵日記で私が車を止めた場所はそんな偉い人のために確保されている駐車スペース。それぞれの基地に大将は一人から数人しかいないので知らなかったこととはいえ大胆行動です。

私は結婚前も結婚後もアメリカ軍については全くなにも知りませんでした。そして階級制度ともまったく無縁の生活をしてきました。

なので初めて夫の職場に行ったときにみんなが通りすがりに「サッ」と敬礼し、部屋に上官が入ってくると全員がすごい勢いで起立するのにも本当にびっくりしました。

自分がこんな世界をかいま見るとは思ってもいなかったので、今でも病院に行くためにアメリカ軍基地に入るときには不思議な気分になります。

 アメリカ軍基地でのショッピング

さらに夫と結婚して驚いたのは絵日記にも書いたようにアメリカ軍基地の中でお買い物ができること。

基地のショッピングセンター「エクスチェンジ」

まずご紹介するのが私たちが基地にでかけるとよく立ち寄る小さなショッピングセンターのような趣の場所。本当は軍の種類によって呼ばれ方が少しずつ違うのですが、私は単にすべてを「エクスチェンジ」と呼んでいます。

ちなみに陸軍のショッピングセンターはPost Exchange (PX) 、海軍はNavy Exchange (NEX)、空軍はBase Exchange (BX)、海兵隊だとMarine Corps Exchange (MCX) 、湾岸警備隊の場合  Coast Guard Exchange (CGX) となります。

軍関係者は所属している軍にかかわらずどのエクスチェンジも利用する事ができ、また現役の軍関係者だけでなく、夫のような退役軍人やその家族も利用することができます。

ここでは衣服から宝飾品、化粧品、電化製品などいろいろな商品が売られていてすべて無税なのでお安く購入することができます。私たちは掃除機やコンピュータといった電化製品はここで買うことが多いです。

「ショッピングセンター」というほど大きいものではないのですが、中には絨毯やビタミン剤、部屋の装飾品やポスターなどの小売店もありフードコートもあってしっかりお買い物ができるようになっています。
 

基地のスーパー「コミッサリー」

さらに通常、この「エクスチェンジ」のそばには「コミッサリー」と呼ばれるスーパーがあります。品揃えは通常のスーパーとあまり変わりませんが、かなり格安で商品を購入することができます。

私たちが途上国に赴任する際には、ここでショッピングカート8台くらいほどのトイレットペーパーやシャンプーといった日用品を購入しました。

すると購入したもの全部を、箱詰めして途上国の私たちの家へ直接送ってくれました。ということでなかなか便利な代物なのです。

ということでエクスチェンジもコミッサリーもとても便利なのですが、私たちはなかなかうまく利用できていません。

というのもワシントンの中心地から少し離れたところにある基地にでかけるのが面倒くさいので。もう少しうまく活用できればいいのだけれど。

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