私の名前は日本ではありふれたものですが、海外生活では呼ばれにくい難しいものです。この名前で海外で生活する苦労もあるのですが、それでも自分の名前を大切にしたいと思うこともあります。今日はそんなお話と一緒に、海外で呼ばれやすい・呼ばれにくい名前についても紹介しています。

私のブログ名かーこは
海外でも読みやすい名前だと思います。

でも私の本名はとても呼びにくい名前

なので日本語を話さない同僚や友人に
 すぐに名前をきちんと覚えてもらうことは
もうほぼあきらめています。

ちなみに夫は私と出会ってしばらく「ハーイ ケイト」と間違えて呼んでいました。「ハーイ」と面倒くさいのでしばらく訂正せずにほったらかしていました。

さらに
仕事関係であまり親しくない人が
私を紹介しないといけない状況になると 
すぐに私の名前が出てこないこともしばしば

「こちらが あのっ あのっ、、、」と困るのでなるだけその前に自らぐいっと出て「かーこです。初めましてよろしく」と自分で紹介するようにしていました

たまに私の名前をすぐに覚えて
正しく呼んでくれる人がいると
感動すら覚えました。

だって 
スターバックスで抹茶ラテを注文して
わざわざ名前のつづりを伝えても

「ハイ、ボブ」「ナンシー、どうぞ」

ときての

「抹茶ラテの人〜」

せっかくつづりも伝えたのに
名前を呼んでもらえることは
ほぼありません。

そしてさらに困るのが病院

なにをどうやって読んだらこうなるんだっていうくらい全く違った発音で呼ばれるので待合室に大勢の人がいる病院だと、ぼ〜っとしているといつ呼ばれたのか分かりません 「私?」 

名字もファーストネームも
正確に呼ばれることはほぼないので

でもそれでもいいんです。私の名前が初対面の人には難しいのはわかっているし 「もう慣れた」

でも

「ねぇ、ケイコ」「ケイコじゃなくてカーコです」

6ヶ月も一緒に働いていて
これはどうなのよ

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海外で名前で苦労している日本人っていっぱいいるんじゃないかなと思います。そしてその苦労の理由はいろいろ。

ちゃんと読んでもらえない、呼んでもらえない、書いてもらえない、覚えてもらえないなど。

私たちには子どもはいませんが、もしいたら名前をつけるときに日本でもそして私たち夫婦が生活する国でもあまり混乱を生じない分かりやすい名前をつけたいと思っていました。

また日本で生活しお子さんを出産されることになった時に、子どもたちの将来を考えて海外での生活や仕事に困らない名前にしたいなと思う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで主に日本でよく使われる名前で英語やフランス語圏で避けたほうがいいもの、使えそうなものを考えてみました。

ローマ字表記と外国語での発音が近いものを

もし私に子どもがいれば名前をつけるときに一番に大切にしたいなと思うことがあります。

それは日本語のローマ字表記と外国語の発音にあまり差のないもの、もしくは外国語の表記を日本語読みしたときにあまり差がないものにしたいということ。

これは最初に書いたように無用の混乱を避けたいということがあります。

そこで気をつけたいのがこれらのこと。

母音が多い名前はほぼ正しく読まれない

「アイコ(Aiko)」や「マイ(Mai)」、男の子なら「ダイスケ(Daisuke)」や「カイト(Kaito)」など、とても素敵な名前ですよね。

でも「AI」を「アイ」と読んでもらえる確率は低く、多くの場合「エ」になるように思います。「アイコ」なら「エーコ」という感じでしょうか。

また「タエ(Tae)」や「ナエ(Nae)」「サエ(Sae)」も「AE」は「エ」となり「アエ」と発音されることは難しいかもしれません。

また「カオル(Kaoru)」や「サオリ(Saori)」の「AO」、フランス語圏では比較的「アオ」と通りますが英語圏では「エオ」になることが多いです。

このように二重母音は国によっていろいろと異なった発音をされることもあり難しいです。

「エイイチ(Eiichi)」や「アオイ(Aoi)」のように日本語では素敵な名前もこれらは三重母音なので、うまく呼んでもらうには説明が必要かもしれません。

名前の最後の「E」は「エ」と読んでもらえない

これは英語圏でも起こりますが、基本的に単語の終わりの「E」を読まないフランス語圏では日常茶飯事です。

例えばフランス語で「砂糖」は「Sucre」、頑張ってローマ字読みすると「スクレ」ですが、実際の発音は「スークル」に近いです。ということで最後の「E」は消えてしまいます。

さて「アカネ(Akane)」や「ユウスケ(Yusuke)」、とても可愛い名前ですよね。でもフランス語的には「アカン」や「ユウスク」になってしまうかもしれません。

私の友人の「アカネ」さんは「ネ」と読んでもらうためにフランス語の発音のルールにしたがって「Akane」ではなく「Akanë」と表記していました。

名前の最初の「I」は「イ」と読んでもらえない

さて逆にフランス語圏では問題になりませんが英語圏で起こりがちなのが「I」を「イ」でなく「アイ」と読む問題。

アイオワ州(Iowa)やアイダホ州(Idaho)を考えてもらえるとわかるかと思います。

日本でも有名な「イケア(Ikea)」、フランスでも「イケア」ですがアメリカでは「アイケア」と発音されています。

そうなると「イクコ(Ikuko)」さんや「イサオ(Isao)」さんの名前を正しく発音してもらうのは少し難しくなるかもしれません。

日本語と違う発音をする子音も正しく読まれない

「R」が入る「ラリルレロ」

日本人が「R」と「L」の発音を苦手としているのは有名ですが、日本人が発音する「ラリルレロ」は厳密には「R」でも「L」でもありません。

「ヒカリ」と発音したつもりでも聞いているアメリカ人は「ヒカニ」と理解していることが多いです。

そしてそこで名前のつづりを「Hikari」と説明すると今度は「ヒケェリ」となります。だんだん近くはなってきていますが「ヒカリ」ではありません。

またフランス語の「R」も日本語の「ラリルレロ」とはかなり違うので、個人的には「ラリルレロ」の入る名前は難しいと思っています。

でも「ラリルレロ」のはいった名前、可愛いものがいっぱいあるんのでどうするかは考えどころです。

「H」が入る「ハヒヘホ」

英語はそれほど問題ではありませんがフランス語では「H」から始まる単語では「H」を発音しません。

例えば「hôtel」、何も考えずに読むと「ホテル」ですがフランス語では「オテル」となります。

 「H」を発音しないとなると「ハル(Haru)」「ヒロ(Hiro)」という名前は「アル」や「イロ」になってしまいさらに「R」が入っているので、せっかくの可愛い名前が音だけ聞くとかなり違ったものになってしまいます。

ちなみにハ行でも「フ」は「Fu」となるのでこの「H」のルールには当てはまりません。

「チ」や「ツ」も難しい

「チ」の入っているものにも美しい名前がたくさんあります「チナツ(Chinatsu)」「チカ(Chika)」「ミチル(Michiru)」。

しかしフランス語では「Chi」は「チ」ではなく「シ」と発音するので「シナツ」「シカ」「ミシル」となってしまいます。

また「ツ(tsu)」の表記や発音がない国は結構あります。例えば「twitter」、英語読みすると「ツイッター」ではなく「トゥィッター」で「ツ」ではありません。

また「ツ」の音が「チュ」になることもよくありますし「tsu」の表記を「ス」と読むこともあります。となると「サツキ(Satsuki )」や「テツヤ(Tetsuya)」「ツカサ(Tsukasa)」といった名前は発音が難しくなります。

日本語と外国語でつづりの違う名前は混乱するかも

さて海外でもよく耳にする名前で日本名でも使いやすそうなものを子どもにつけるというのは海外生活を考えたときに有効な手です。

けれど日本語と外国語でつづりの違う名前もたくさんあり、パスポートを申請するときに思ったように英語表記ができない場合もあるのであらかじめ注意をしたいところです。

ヘボン式ローマ字を使うと通常の外国語つづりにならない

「ラリルレロ」を使ったもので海外でよく耳にする名前、そして日本語の名前にも応用のききそうなものがいくつかあります。

例えば、「リサ(Lisa)」「アリス(Alice)」「エリー(Elly)」「リン(Lynn)」「レオ(Leo)」

さてではこの名前、何が大変なのでしょう。

日本で普通にパスポート申請をするとヘボン式ローマ字表記を使わないといけないので「L」が使えません。なので「R」に置きかわります、例えば「Risa」「Arisu」のように。

さらに日本語でも英語でも普通によく使われる名前でも同じようなことが起こる場合があります。例えば

「ジョージ(George)」「ケント(Kent)」「レイ(Ray)」「エイミ(ー)(Amy)」など

しかしこれらの名前で普通に日本のパスポートを作るとヘボン式ローマ字を使うので全く違うつづりになってしまいます。

パスポートを外国名のつづりで作るには条件が

もちろんパスポートを外国名のつづりで作ることは可能です。でもそれには例えばアメリカで生まれて二重国籍であるといった条件をクリアしないといけません。

そしてその申請のためには英語名の使用実績を示すつづりの確認ができる書類を提出しないといけないので手間がかかります。

またパスポートなどの公的書類では「Joji」としていても、海外で生活するようになった際に通称として「George」と使うこともできるかもしれません。

でもそうなると名前のつづりが2つあるので不必要な混乱が生じるかもしれません。

例えば飛行機のチケットをアシスタントに取ってもらう時など、アシスタントがうっかり通常通り「George」でチケットを買ったら身分証明書は「Joji」だったということもあるかもしれないということです。

ただもちろんこれらの名前、日本でも海外でも問題なく通じるので覚えてもらいやすいしとても使い勝手がいいです。

なので、これらの名前の利点と注意点をしっかり理解されてつけられるといいかと思います。

子どもがいたら候補に入ったかもしれない名前

さてこれまで「この名前は難しい」「この名前は大変」と否定的なことばかり書いてきました。「じゃあ、どんな名前がいいのよ?」と思われると思います。

ここでは私の本当に勝手な主観で申し訳ないのですが、私に子どもがいたらこんな名前を考えるかなというのを紹介したいと思います。

「ン」で終わる名前

「ン」で終わる名前は短いですし、他の読みようもあまりありませんし覚えやすいです

「ケン(Ken)」「シン(Shin)」「ダン(Dan)」「レン(Ren)」「リン(Rin)」「ジュン( Jun)」などはどうでしょう。

さらにあまりにも短すぎるようなら名前の前半が「ン」で終わる名前という手もあります。

例えば「ケンスケ」「シンタロウ」など。

そして自己紹介のときに愛称として「ケン」や「シン」と呼んでもらえるようにするのはどうでしょうか。

一音節で母音で終わる名前

さらに「ン」で終わらなくても一音節で母音で終わる名前は呼びやすいし覚えられやすいです。

例えば「ユウ(Yu)」「ショウ(Sho)」「コウ(Ko)」「ソウ(So)」「ジョウ(Jo)」など

これも同様に「ユウジロウ」「ショウタロウ」と長い名前にして「ユウ」「ショウ」をニックネームにすることができます。

二音節で子音と母音の組み合わせ

二音節ならばそれほど長くないのとリズムがいいので外国の方もあまり困らずに呼ぶことができます。

上に書いた読み方の難しいアルファベットを外しても

ショウタ(Shota) コウタ(Kota) ユウタ(Yuta)
ケンジ(Kenji) コウキ(Koki) コウジ(Koji)
 
カナ(Kana) ミナ(Mina) マナ(Mana)
サキ(Saki) ナミ(Nami) マミ(Mami) 
 
と男の子、女の子、いろいろと名前が出てくるのではないでしょうか。

また二重母音になってしまいますが、経験上、比較的問題なく呼ばれているものに

ナオ(Nao)マオ(Mao)モエ(Moe)カイ(Kai)などもあります。

日本語名と外国語名の発音とつづりが近いもの

最後に日本語名でも外国語名でも通用し、発音もつづりも比較的近いものはどうでしょう。

カレン(Karen)ナオミ(Naomi) マリナ(Marina)

といった女性名しか思いつきませんが、日本名の方は素敵な漢字をつけてみたいなと思います。 

どちらにしても名前は親から子どもへの贈り物。海外での読まれやすさは考える要素の一つですが、それ以外にもいろいろと考えることがあります。

家族で大切にしている漢字や好きな音、字画をみる方もいらっしゃるでしょうし、兄弟のバランスもあります。

そんな中で決めた名前、もしかしたら海外で呼ばれにくい覚えられにくい名前かもしれません。

でもそれは本人の気持ちの持ちようで大きな問題では無くなります。続いて読みにくい名前でもいいことを書いてみたいと思います。

読みにくい名前でもいいことはあるよ

さて2012年のアメリカとオーストラリアの研究者の調査によると発音が簡単な名前の持ち主は社会的に成功しやすいらしいです。

こんなことを言われてしまうと名付けにも力が入ってしまいますし、読まれにくい名前を持っている人は少しがっかりしてしまうかもしれません。

私もそんな一人、私の本名は英語でもフランス語でもかなり覚えにくく呼びにくい名前です。

出世まではわかりませんが、呼びにくい・覚えにくい名前だと海外で仕事をする上で不利だと思うこと、また嫌な目にあうことは正直ありました。

それでも両親がつけてくれたそしてこれまでずっと一緒に生活してきた大切な名前です。また日本人なのでせっかくの日本名大事にしたいなと思います。

この海外では「難しい」と思われている名前を持っている私、これまでの海外生活でこの名前でよかったと思うことを紹介してみたいと思います。

名前を覚えてくれるということはささやかな努力をしてくれたということ

性格が悪いと思われるでしょうが、私は自分の名前をある意味、リトマス紙として使っていました。

というのも自己紹介をして一緒に働き始めるとすぐに私の周りは2つのグループに分かれるから。

すぐに私の名前を覚えて呼んでくれる人びと、そして全く私の名前に興味のない人々。

そしてそれはその人々にとっての私の重要度が現れているのではないかと思うのです。

もちろん仕事の関わり具合や親しさなどからもちろん私のことを重要ではないと思っていらっしゃる方に名前を覚えていただけないことは理解できます。

けれど私の名前を素早く覚えてきっちりと呼んでくださる方々、何度か私に「この発音であっている?」と聞いてご自身の発音を訂正してくださる方、本当にありがたいですし感謝しかありません。

日本では普通に呼ばれているこの名前、あまり気にも止めていませんでした。

でも海外で生活する中でこの名前をただ正しく呼んでもらえるだけで大きな喜びを感じることができ、相手の方のささやかな努力を感じることができるのはなかなか素敵なことです。

名前が話の糸口になり印象に残る

いろいろな国の人が働く職場では日本人ということでもあまり印象に残りませんし、さらに難しい名前の人は本当にたくさんいます。

私も覚えにくい長い難しい名前の方々とたくさん会いました。その際によく聞いたのはその名前の意味や由来。

同時に私もよく私の名前の意味や由来を聞かれました。

そこからいろいろな話が膨らみますし、相手の印象とエピソードを結びつけて覚えやすくなり印象にも残ります。

また「私の名前、発音しにくいでしょ、スターバックスでもね、誰も呼んでくれなくてね」と名前にまつわる昔起こった面白い話をしてみてもいいかもしれません。

「不利」な名前ですがそれを「利点」に変えてあまり話題のない方々との話の糸口に使ってみてはどうでしょうか。

そしてそんな話をすると名前を覚えてくれる確率も上がります。

だって私の名前は私のものだもの

日本にいるときはあまり気にならなかった私の名前、クラスにはいなくても学年では同じ名前の人がいました。

けれど日本人がほぼいない職場の場合、いくら大きな職場でもこの名前で呼ばれるのは私しかいません。

さらに多くの方が苦戦するので、いやでも日本にいるときよりも自分の名前が気になってきます。

私の場合、そうなってくるとますます自分の名前に愛着が湧いてきて「みんな呼んでくれないけれど頑張れ」と可愛くもなってきます。

そして名前は私のアイデンティティです。「私は私」と思えるのは海外で生活していくのに大きな武器となります。

まずは自分の名前を受け入れることで最初の第一歩を始めたいところです。

さあ、あなたはご自分の名前が好きですか?