普通の家で育った私にとって家にメイドさんがいる生活なんて夢のまた夢だと思っていました。しかし発展途上国に引越しする事になりそこではどの家庭にもハウスキーパーさんがいました。いろいろな状況を考えて私たちもハウスキーパーさんに家事をしてもらうことになったのですが、、、 


途上国に住む事になって引っ越しした家に
ハウスキーパーさんがついていました。

家事をするのは苦にならないので「もったいないからいらないよ」って言ってみたけれど

でも
まともな仕事がほとんどないこの国
 
外国人の家のハウスキーパーは
とてもお給料のいい仕事なのです。

なので
 
夫がいうには「クビにすると彼女の家族から親戚みんなが路頭に迷うよ」こんな状況で「あなたはクビを言い渡す事ができますか?」

私も働いていたということもあったので、結局
私たちの初メイド体験がはじまりました。

ちなみお給料は1日7時間
週5日で月3万円くらいだったと思います。

ちり一つない部屋 床は毎日、モップがけまでしてくれていました。

さらに

アイロンは夫のワイシャツのみならずポロシャツからTシャツまで のりもピシッときいていました。

さすがプロフェッショナル
頭がさがります。 

さて、アメリカに戻って来て
再び、庶民生活を始めた私たち

今はこんな有様です。

だってアイロンって面倒くさいよね。
大嫌い。

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お皿洗いなんかは結構、好きなほうだったのです。でも翌朝、ハウスキーパーさんがやってきて全部洗ってくれるって思うと夕食のお皿もほったらかしにして寝てしまっていました。

人間、やっぱり楽な方に簡単に流れるっていうのを思い知りました。

 ハウスキーパーにかかる諸費用

もちろん途上国といってもその国の経済状況や慣習、実状などがいろいろと違うので一概には言えません。なのでここに書くのは私のとても限られた経験のものですが、なんとなく雰囲気が分かってもらえればと思います。

お給料
最初の家政婦さんは朝7時から12時頃までの勤務で一日20ドル、週に3回来てくれていたのでだいたい月に280ドル(約3万1千円)支払っていました、

次に来てくれた家政婦さんは朝7時からお昼3時くらいまでの勤務で毎日来てくれていたのですが、一ヶ月に300ドル(約3万3千円)、それに交通費として現地通貨で約1万円ほど支払っていました。

また決まったお給料とは別に夜のパーティーなどで特別に来てもらう時は事前に都合を聞いて、もし手伝ってくれるようなら1回20ドル支払って来てもらっていました。

また庭師さんにも週に3回、半日来てもらっていたのですが2週間(6回)で80ドル(約8800円)支払っていました。

この金額は私や夫の職場の同僚や友人から相場を教えてもらったり、以前のお給料を聞いて決めたものです。また現地の休日の日は有給にしていました。

日本の相場を見てみると家事代行で7時間で1万1千円くらい。アメリカで住み込みで家政婦さんに手伝ってもらっている友人は月に30万円以上支払っていると言っていました。

この日本やアメリカの基準から考えるとこの私たちが支払っていた金額、驚くほど安いです。しかし私たちが住んでいた国は平均的な年収が10万円以下。ハウスキーパーは年収で40万以上にはなっているので現地の平均年収から考えるととても高収入になります。

また外国人家庭の家政婦は現地のお金持ちの家庭の家政婦よりお給料の相場が少し高く、扱いもいいことが多いので外国人家庭のハウスキーパーは大人気の職業でした。

ボーナス・退職金
さらに私たちの生活していた国では、慣習として12月にボーナスとしてお給料のひと月分を支払うのが普通だったので、私たちもそれに従っていました。

なるだけクリスマスの買い物に間に合うように12月の早い目の時期に感謝のチョコレートなんかと一緒に渡していました。

実際のところ、最初のハウスキーパーさんとはいろいろうまくいかないことがあって散々悩んだ末、途中で辞めてもらうことになりました。

救いは夫の職場の同僚とこの方をシェアしていたので、私たちがいなくなっても全く収入がなくなることにはならなかったこと。

私たちも彼女が私たちから借りていた借金をチャラにし、さらに3ヶ月分ほどの退職金を支払いました。

それでも新しく来てくれることになったハウスキーパーさんは前任者に恨まれてギャングに殺される事を心配していました。

健康保険
ハウスキーパーさん、そして庭師さん、さらに彼らの未成年の家族を現地の健康保険に加入するようにし、保険料を支払っていました。

最初の家政婦さんや庭師さんは夫の同僚とシェアしていたので、保険料もシェアしていました。

これは保険制度の整っていないこの国では本当に喜ばれました。また、庭師の方は庭の枝を切っている最中にはしごから落ちて手を骨折してしまったので、私たちにとっても保険に入っておいてよかったです。

 ハウスキーパーを雇う心得

ハウスキーパーさんを雇うという経験をした私たち夫婦。実際のところ、よかったかといわれると悩むところ。

家に他の人がいるという居心地の悪さやコミュニケーションミス、さらに自分の家事のやり方と家政婦さんのやり方の違いなど、ストレスになることもいろいろとあります。

そんな中で学んだことを少し書いてみたいと思います。

伝えたいことはきっちりと
海外でハウスキーパーさんに来てもらうとまず日本語が使えません。すると悪意のない単純な行き違いが山ほどおこります。

私たちの場合、家政婦さんも庭師さんも現地語しか話せなかったので、私がほんのちょっとかじった現地語と身振り手振りの会話でのコミュニケーション。なのでいろんなハプニングが起こりました。

例えば「庭になっているマンゴーをいくつかもいでおいて」って言ったつもりが、木になっているマンゴーすべてを収穫して持って帰られていたりとか

また庭に1メートル四方の小さな池があって、ここに小魚を入れて蚊対策をしていました(蚊がこの水場にきて卵を産み小魚がそれを食べるから)

この池の植物が生い茂って大変な事になっていたので「ちょっと間引いておいて」って言ったつもりが、家に帰ってくると池の水も魚もなくなっていて空っぽできれいに掃除されていたり。

こんな経験を何度かして「私たちが旅行中、ネコの世話をしに来て欲しい」など本当にちゃんと伝えないといけないことは何度でも繰り返して念押しするようにしました。

さらに本当に困ったら英語やフランス語が話せる警備員さんに通訳を頼んだりして、とりあえず伝えないといけないことをちゃんと伝える努力をしました。

相手の状況に寄り添う
途上国では私たちの生活では考えられないほど大変な事がいっぱい。その中の一つがまとまったお金が必要なときに借りる場所がないこと

日本でいうところの無尽講のような、参加者が毎回少しずつお金を出し合ってあるタイミングで積み立て金を一気にうけとれるような方法も頻繁につかわれていますが、それでも急な出費には対応できません。

このような環境でお給料の前借りのお願いというのはよくありました。まとまったお金を借りて6ヶ月ほどかけて、もらうお給料の額を減らして返済するという方法です。

私たちはどうしてそのお金が必要なのかを聞いて、納得できればできるかぎりお金を貸すようにしていました。

特に所得に比べて学校の授業料がすごく高い国だったので、ほとんどの前借りの理由は子どもの授業料や学校の制服にかかる費用。これは積極的に前貸ししていました。

あとはささいなことですが日常のちょっとしたやり取りで、子どもや孫が産まれたといった冠婚葬祭関連のことを知る機会があると、ほんとうにちょっとしたお祝いなどを別に渡していました。

雇用関係にあっても人間同士、お返しに素敵なメッセージが書かれたカードをもらいとてもうれしかったです。

また日本やアメリカに戻る機会があると、簡単なチョコレートやお菓子を買って渡すこともありました。こんなちょっとした食料品もこちらでは本当に貴重品。

また使えるのに使わなくなった衣服や日常品、さらにジャムの瓶やぼろぼろになったカーペットなど捨てようと思ったものも、一応よけておいて欲しい物は全部持って帰ってもらっていました。

あまり甘い顔を見せない
相手の状況になるだけ寄り添うようにしていましたが、なるだけ甘く見られないようにも注意していました。このあたりのバランスがとても難しいのですが。

例えば私の友人はある日、出張から帰ってくると家の中がなにかおかしいことに。

よくよく調べてみると留守中にハウスキーパーさんの家族が勝手に彼女の家に入って家のガスや食料品などを使ってパーティーをしていたようで、証拠写真がiPadにたまたま残っていて判明してとても怒っていました。

これは特別なケースだと思うのですが、彼女がとても親切で親身になってくれる人だったので調子に乗ったんだと思います。

もちろん、ハウスキーパーさんを信頼していないわけではないのです。でも相手も人間。しかも私たちは外国人でその経済格差も大きいです。なのでなるだけ「出来心」がおきないようにしたいと思っていました。

貴重品は目のつくところに置かない、家の鍵も必要最低限のところだけ渡すといった簡単なものから、信頼関係がないうちに訳の分からない前貸しはできないし、お買い物を頼んだ時もレシートと残金をしっかり確認しているということを見せていました。

うちは私が主に家政婦さんや庭師さんと日々のやりとりをしていて、夫は直接関わることがほぼなかったので、言いにくいことはすべて「夫に聞いてみないと」「夫が言うには」とすべて夫のせいにしていました。

代わりにボーナスやお土産などは夫の手から渡してもらうようにしてバランスを取っていました。

ハウスキーパーさんといい関係が築けると現地での生活も楽になりますし生活の幅もひろがります。また現地の料理を教えてもらったり日本の料理を教えて作ってもらったりなんかもできるかもしれません。

もしハウスキーパーさんを雇う機会があればいい人間関係が築けるといいですね。
 
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